hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2011・12月1−2小節目

昨日福島諭さんより「変容の対象」2011・12月1−2小節目を受け取った。
http://mimiz.org/index.php?ID=718
こういう感覚をつれてくる動機も今までなかったのではないか、、、とふと思ったりした。今月は僕の動機からはじまったが、先月からの約束事の追加(次小節の相手の記入可能な音数の指定)とは別に動機の最小のモチーフを形成する概念をひとつしのばせていて、2小節目は福島さんもそれに準じた概念を挿入して書かれている。メールにもそうあり、何かが胎動しているのを感じた。音を組織するうえでの理論ではなく、概念。概念が音を組織し、以降は音の連結がもたらす推進力をかりてヴァリーションを増殖させるような組織を1小節目に書いた。2小節目にもその概念が柔らかく機能したものを書かなければと思って今、考えている。



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数日日記めいたものを書いていなかったが、毎日に課したものはやっている。サックスで。徹底的な模倣である。模倣に次ぐ模倣。ある地点ではこぼれてしまった模倣の対象をひっぱりだし、模倣し尽くす。それが血となるようにとは思っているが、そう簡単なものではない。そこには責め苦があり、絶望はすぐそこに口をぱっくりと開いて待っている。そして、それが幸いにも血となったとたとえ自覚できたとしてもその先に何があり、またそれが何を齎(もたら)すのか何の保証もない。光り輝く忍耐と嘯(うそぶ)きたくもなるが、やはりここは「この責め苦」と言い切ってしまいたい気もする。

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毎日道路の工事が続いている。自分の部屋のすぐ前の道路だから神経に障る。毎日毎日。ここひと月ほどだろうか。さらに年末だから忘年会の人たちも夜遅くまで出歩き、その会話が聞こえてくるような場所だからそれも神経に障る。

「たのむから静かにしてくれ」

こう言いたいことは他にもやまのようにある。道路工事の音や、忘年会後のうかれた会話はある種のメタファーでもある。