hamaji junichi

composer saxophonist

日課を吹く。

昨日は夜、映像作家・池田泰教さんと美術家・ウエヤマトモコさんと福島諭さん、僕とでskypeをした。今月12日の二人展「respice finem」の映像と、録音をお二人にお願いしたので、今回発表の作品の説明や発表のプログラムなどを確認してもらう為。ウエヤマさんはフィールドレコーディングの作品やここでも以前紹介した名曲「voice」の作曲や、東京でお会いした時に聞いた音に対しての真摯で深い洞察を知っているし、また、池田さんはごくわずかの作品しか未だ拝見出来ていないが、幾度かお会いし、skypeや、メールでやり取りしていて、数年前から僕らの映像を撮ってもらいたいと福島さんと話しており、今回実現の運びとなった。福島さんと僕の会話には池田さんがしょっちゅう登場する。

 skypeに先立って池田さん、ウエヤマさん、福島さんには「埋没する3つのbluesに関するノート」と「respice finemに関するノート」をメールで送っておいた。音楽を言語化することの困難さと、読み返してみて、この文章、、、奇妙な陶酔感を感じてしまわないだろうか、、、と思ったが、文才など無いから仕方がない。

 行われた会話は有意義に進んだ。

 それにしても池田さんと福島さんの会話を聞いていると如何に自分が無知であるかがわかり「ほんとに(真の意味で)頭の切れる人っているのだな、、、」と改めて思ったりした。ひとつの物事に対しての洞察の深度、そして何より速さが鮮やかなのだ。
イアマスでは日常的にこういった対話が当時から、そして今でも為されている。それを想うと畏怖すら感じた。




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さらに、今回の二人展でスピーカーの配置、レイアウト、デザインをお願いしている美術家の高橋悠さん、高橋香苗さんにも前述の2つのノートを昨日送った。ぼんやりしたイメージでも、何か制作に関するものを誘発するように、うまく伝わると良いのだが。

お二人のtwitterを見る。相変わらず香苗さんの生け花の写真は凛として美しいと思い、ミスデイジーの映画のシーンを思い出し、スピーカーが写る部屋の片隅のランプの佇まいに目を奪われる。光にもいろいろある、、、とか、、、







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skype最後には福島さんと僕が残り、少し4月の「変容の対象」について話した。ここで語るにはあまりに未整理で何も書けないが、その整理されていない感触だけ今はもっておこうと思う。



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新潟に行くから、太宰の「みみづく通信」を読んだ。万代橋、イタリア軒のことが書かれている。万代橋は去年前田真二郎さんと一緒に渡ったな、、、橋の欄干が低いのが印象に残っている。夜中の万代橋の下を流れる川面の深い色彩も。今回はイタリア軒には行く。

だざい、、と変換したら「堕罪」と出た。堕ちる罪か、、、と呟く。







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webern concerto op.24

http://www.youtube.com/watch?v=4OPfHfWBZLY