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2時間程眠り、前田真二郎さんが起きるのを待つ。ベートーヴェンのピアノソナタ32番などを聴く。
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白浜に行き、南方熊楠記念館に。
コンパクトな展示ではあるが見応えがある。
巨大な知性に触れる。
田辺の熊楠の家は今日は休館日だった。残念。
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昼の白浜は海が輝いていた。輝きまくっていて、なんだか見ているこっちが恥ずかしくなるような気がしないでもなかった。太陽が強烈に照射し、海面を反射するのを見ながらカミュを思い出した、、、とつくり話をしてみたくなるほどの陽光。
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こうなったらへとへとになるまで目を見開き、その反動で持続する睡眠を、、、と思う。
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数時間眠る。神は私に貧困のみならず睡眠までも与えようとしない、、、と、少しばかり精神の平衡を失した者のようなことを書いてはみるが本気でそう思っているわけでは無い。
それでヘッセの「郷愁」を読みながら、ヘッセの書く人の死ぬ場面の怜悧な簡潔さとそこにある深淵さを表出する表現は、これはいったい、、、と思う。
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