hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2012・10月第1−2小節目

「丸に三つ柏」、「丸に三つ扇」「丸にのぞき梅」それぞれ、家紋を表す言葉だそうだ。昨日は「変容の対象」の今月の冒頭文「丸に三つ」という言葉について難解であると書いた。それを受けて福島諭さんが今日ブログで少し説明をしてくれていた。なるほど。納得である。日本の古の言い回しはこういったちょっと粋な言い回しがあり、、、三つの後ろの柏、扇を隠すととたんに難解になるのは言葉の構成が今現在僕らの内にある情報にまったくないものだから、像が結ばれない。結ばれてこない。自作「埋没する3つのbluesに捧げるcondensed music」のスピーカーをデザインしてもらった美術家・デザイナーの高橋悠氏も「丸に三つ」ってなんなの?みたいな事をwebで書いていたし日本語であっても未知の響きと印象を与える言葉が、古の言い回し、表現にあるというのもなにやら示唆的である。

 その説明を今見る前にも「丸に三つ」は何か図形的な印象は微かに備えていて僕はフィボナッチ数列のことなどちょっと想起して、その譜面に向かったけれど、書いたものに反映されることはなかった。1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、、、とか。今はあまりに素直な組織なので保留しているし、まだ書くべき音数にもなっていないのだけれど。

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でかい独り言を言いながら(大抵は悪態なのだが、自分に対しての)シャワーを浴び、その前、つまり風呂に入る前から頭で鳴っている変容〜の続きの組織を書き始めた。福島さんが日付を書く項目にrainと書いている。時間も。それで僕もclear skies Am2:22と書き足す。今まで無かったこと。晴れ渡る空とは対称的にどんより加減尋常ではない心持ちではあるが、作品にはまったく反映されていない。書いている最中にはそんな心象を自覚することは無い。当然のことだけど。とすると、こういったカスみたいな想念は平常時にしか現れないということである。平常時を無くしてしまえば、、、と思うがどうやって?それじゃああっちに行ってしまうしかないではないか、、、とまた、、、


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暫く時間を置いて変容〜は送ろうと思う。AM2:40


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「変容の対象」2012・10月第1−2小節目を福島諭さんに送った。