hamaji junichi

composer saxophonist

春の嵐。ヘッセの作品の題名、またテンペストもそういう意味合いだったのではなかったか、、、単なる嵐だったか、、、と思いながら、今日はいやらしく暑い昼間であった。春になると頭のおかしい奴が増える。また、おかしかった奴もさらにおかしくなる。この解放的な雰囲気が充ち満ちてやりきれなくなるからなのか、、、まさかな、、、と陽の光がぎらんぎらんしているのを眺める。精神の平衡感を失うにはもってこいの季節でもあるのだろう。春の訪れは皆が皆思うような明るいものばかりではない。、、、いや、さてはこの明るさが実は、、、ということも。暗さもほどほどなくては健康的とは言えぬのかもしれない。なにを書いているのやら。

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「濱地さんってとても丁寧な方ですね」と言われて「ああ、それは僕の処世術であるのです。僕は滅多に人と打ち解けないので、そうすることで距離を一定に保つのです。心をゆるすのが嫌なんでしょう」

他人から指摘されて改めてわかることもある。先日とっさにこう答えたのだけれど、これはほんとうだと思った。それに生来、短気で攻撃的な質なのでそれを封じる手管でもあるのだと思った。丁寧な言葉でひとつ間をあける。すると静かになれる。そういう選択をしてきて今に至る。元来野卑なのである。碌なもんではない。

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福島諭さんが書いてくれるそうだ。今日携帯に連絡した。サクソフォンソロ曲。期限は無い。「BUNDLE IMPACTOR」の作曲技法を聞いたらこれは書いてもらわねばと。あと文脈というものを考えたと伝えた。我々が共有しているものは我々の間では密やかな使命感を付帯し、それを表出せしめるために、、、つまり多くは語らずとも、である。


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明日は祭日だから夜の街に多く人が出ていた。それを見ながら頭のなかでモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスがなっていた。延々。