hamaji junichi

composer saxophonist

《patrinia yellow》('13) satoshi fukushima

福島諭さんによれば、patriniaとは花の名前だという。以下のリンクは福島さんの韓国での初演の1日の様子だが、ソウルの街の様子が映像的に静かに伝わってくる。そこにある「時間」を留めている。上質な短編の小説の1シーンを読んでいるようだった。

http://mimiz.org/index.php?ID=1021


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今日は少し良いことがあった。サックスを調整してもらったのだが、フロントのFkeyのタンポが、我がbuescherは口径が現行のタンポ(もともとブッシャーはタンポをラックで接着する主流のものではないシステムでタンポをkeyに接合しているなんて話もある。)と合わないことがわかっていて、それはつまり60〜70年前の楽器なので、今主流の汎用のタンポ、王者セルマーを結節点としたタンポのサイズ(現行のあらゆるサックスは完全にほぼこれのサイズで規格統一されている)とは違うということなんだけれど、今日はとりあえずサイズを計り、別注をかけてその製造を委託する、、、というような話に楽器屋さんとはなっていて、交換する必要があるのは重々承知でその死んだタンポを使い、へたしたら今月の新潟の録音にもその状態で吹かなければならない、、、と覚悟していた。サイズを計る段になり、ふとバスクラのタンポを合わせると口径と合うものがあり、今回はそれを代用として装着してもらった。バスクラのタンポも牛革(ちなみに普通のクラはフィッシュスキンだ)なので機能としてはなんの問題もない。色が違う、厚みが違うなどもあるが、これは瑣末な差異であり、リペアの方は色が、、、と多少恐縮されていたが問題ありませんと。
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あいかわらず見事な調整で、楽器の反応がとても良くなった。
久しぶりに幸せを感じた。

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