hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》3月fine

福島諭さんから連絡をもらう。気付かず寝ていて、確認したらfineとあったので安堵した。月末最終日0時までは寝ていたらまだ続く可能性も当然あるわけなので致命的な事態になる場合もある(幸い未だ作品の齟齬に関わるような事態はない)ので寝ている場合ではないのだ。しかし甘美な睡魔という奴はやはり魔というだけあって今日なんかはまったく気付かず寝てしまっていた。意識がblack outするような睡魔というのはそれはもう至福以外のナニモノでもないとも言えるけれど、今日はあかん。

というわけで今月の《変容の対象》も無事fineを迎えられた。一言で言うならば今月の作品組成の経過はスリリングだった。コール・アンド・レスポンスの応酬が譜面というメディアで激しく交換されたと言って良いと思う。最初の1〜2小節目あたりまでは時間は割合いつもの変容の時間感覚で進んでいったのだけれど、3小節目を過ぎたあたりからほぼ1日おきに進行していったのは、記憶に無いほど早い進行だった。小節数も物語るように30でfineなので1日1小節進んだ計算になる。実際は10日過ぎあたりから応酬ははじまったので、1日2小節進んだことも頻繁にあったわけだ。そういった時間感覚もおそらく楽想には表れていて、今はそれを冷静に俯瞰は出来ないけれど、後に何かは感じとれるはずだし、変容のなかでも記憶に残る作品になるのではないかという予感もあり、充実した作曲行為を経験できたと、こう書きながら思っていたりする。最後のfineの在りかたも気に入っている。

来月は福島さんの動機からはじまる。