hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》2014・5月fine

30日。福島諭さんより《変容の対象》2014・5月第17−18小節目を受け取る。


同日。18−19小節目を書き、送る。fine想定と。



31日。福島さんよりfineと。


今月も無事終わりました。終止ということだけで言えばもっと続けることも可能だったと思います。このあたりはまだ自分でも判断に困るけれど、組織自体が示唆するものは終止という状態を固定するような構造を持っていないという感じもします。今月はこれとは別に「elder」(多分題名は変えるでしょう)というのを書いていましたが、組織組成の思想はこれに基づいていて、複雑で難解な組織であるにもかかわらず書くのはそれほど難航しませんでした。福島さんの書く旋律も硬質でソリッドなもので、あるポイント、ポイントで歯車の溝がきっちりと隙間無く噛み合う様相をイメージさせます。elderはこれからまた書き換えの作業をしますが、これはどこに居るか判断がつかないような錯覚を奏者、あるいは聴取者は起こします。仮で少し吹いてみて強く認識しました。変容の場合はピアノのそれが錯覚を起こさないように機能しているようにも思えます。ここはやはりアンサンブルの機能というか、別の磁場というかそういうものを構成するようです。福島さんも言っていましたがこれはとても演奏することが難しい作品だと思います。けれど、優秀な奏者であれば可能ですし、是非聴いてみたいというものになりました。いつか実現すればと思います。

福島さんの記述。
http://mimiz.org/index.php?ID=1081