layered music

layered musicを録音。

今まで数verの録音物（soprano saxophone and guitar ver.等）があるけれど、今回が最終決定稿となる。pianoは最も信頼する福島諭さんにお願いした。演奏に作曲家の頭脳、思考形態が必要な作品故である。
これは楽譜シリーズとして発表する。

同時にそのスコアの録音物も用意するにあたって、少し改訂も加え、soprano saxophoneに至っては、奏法に単音ロングトーンの循環呼吸を新たに追加した。循環呼吸に於いては今まで単音のものは自作品に採用したことはなかった。先に福島諭作品《春、十五葉》で単音のロングトーンの循環呼吸奏法の指示があり、今年初めのその初演を経てというのも大きい。作品自体はサクソフォンは全て単音のロングトーンのみの作品であり、通常の奏法のロングトーンだけでも成立する作品ではあるけれど、こういった符号の一致、概念の流通はある意味付けを予感させるところもあるし、また自身の作曲、演奏に於ける概念化のある領域によるクリアになった部分の反映でもあるから採用した。必然である。

約４０分の演奏時間（この作品の想定の最短の時間になる）

最終チェックの後、TDし、福島さんに送りたい。