hamaji junichi

composer saxophonist

変容の対象の動機はまだ書けない。ここ最近は互いに月の中盤まで動機が出ず、必然月の最後まで息つく暇もない。これはこれで致し方ないけれど、それが通例になっていくのは作品にとって良くないとは思う。ある種のルーチンワークに陥るというような瑣末なことはあり得ないにしてもだ。なので急ぐ気持ちがどこかにあるのだろう。今日もサックスの日課の合間に朧げな概念になにかかたちを得ようと何度となく試行するがおおよそ碌なものは出てこなかった。急いだところで、、、そういうものとはわかってはいるが、急がないといけないような気はやはりする。無論これは個人的な考えで、つまり今月ぐらい早めに書いとけ自分と。単にそういうこと。

そうして夜は夜でギターを手にする。今日はアンプにエフェクターを繋いでなにやら鳴らす。道路に面した部屋で夏の盛りの窓全開でディストーションをかけたギターをかき鳴らす様は恥の感覚が襲う。おそろしいことだ。


アンナ・カヴァン『氷』。『アサイラム・ピース』の衝撃は到底超えられなかった。カフカアメリカ』『審判』再読。堀辰雄風立ちぬ』許嫁が亡くなった後の 後日譚の文章は自分にはいらなかった。その後の死をほのめかすあのシーンの印象で完結していたから。『ニューロマンサー』『クローム襲撃』バラード、ブルース・スターリングバルザック、ジャンジュネ、などは再読なので一部だけ読んで置く。江戸川乱歩を読み始める。ほとんど読んだことはない。さて、老眼の兆しか、日によって文章が読み難くなったような気がして眼鏡屋さんにレンズのことを聞きにいった。レンズ交換だけでも結構なお金がかかるのを知る。兎に角目だけは良かったから、そういうことはまったく知らない。調べてもらうと老眼ほどではないとのことだが、追々眼鏡をつくらなければならないのだろうか。眼鏡屋さんに売っているフレームから選ぶというのはどうも抵抗があり、今自分が持っている伊達のウェリントンを持って行って見てもらった。レンズはクリアひとつ、スモークひとつで、とか思っているが、もうちょい先になるだろう。ビルエヴァンスの時代のウェリントン。あるいはケルアックや、バロウズギンズバーグの時代のウェリントンの残像。


映画はクローネンバーグ監督『マップ・トゥ・ザ・スターズジュリアン・ムーアがたまらん。
アメリカン・スナイパー
『紙の月』主人公のような、まるで美しい様子の女性が、なんとも下衆い堕ち方をしてゆくので途中で見ていられなくなった。始終ざわついて見るに耐えなかったのはこれは自分の内省のせいだと思う。どうにもたまらなくなり何度か止めて、見る、、、を繰り返したあげく結局あきらめた。今はどうしても見れないものというのはあります。


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割と新しい録音のものバッハの無伴奏チェロ組曲2枚を買う。

Tatjana Vassiljeva

Nina Kotova


Nina Kotovaのは最近のレコーディング事情を知るのにも良かった。

Tatjana Vassiljevaは鉄板。