岐阜3日目
昨日の録音の確認作業を半ばに前田真二郎さんの機材の撤収についてゆく折に前田さんがイアマスの図書館のあたりでこう言った。
「あれは、realtime compositionだよね」
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岐阜3日目。昨日で録音の確認作業はすんだので何か録音することになった。自分でひとつ試したいことがあり、それをしましょうということでスタジオに入る。スラップタンギングだけの演奏をひとつ録音する。それを今度は昨日fixした録音の仮の編集版とともに確認することになった。シアターに移動する。スラップの演奏はあまり良くなかった。次回の課題として留めようと思う。昨日の複数のtrackを続けて確認し、ある程度の見通しはついた。
前回の録音で津上さんが帰った日に自分ひとりで録音したソプラノサックスのソロがある。15分の循環呼吸のものだ。それを改めて聴いていて、前田さんに「例えば、このトラックと架空のDUOをやるってことも可能ですよ」と何気なく言った。「じゃあ、やってみる?」
演奏前に録音機材を搬入することになったので前田さんは機材を。僕は煙草を吸いに。途中で三輪眞弘さん、さかいれいしうさん、松井茂さんとばったりお会いする。
alto-soprano saxophoneの架空のduo
realtime compositionという概念。
一階でイアマスの展示を見ていると前田さんが来て、これ昨日の丹羽さんのだよと。車中、彼女の話を聞いてどんな映像作品をつくるのだろうと思っていた。
丹羽彩乃《Scene of childhood》最後のシーンが特に印象的だった。
http://kimeten3.tumblr.com/works/#works_g
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夕刻岐阜羽島に。和歌山に帰る。大阪で弐瓶勉著「シドニアの騎士」の11巻、12巻を買い2時間あまりをやり過ごすことにする。小説はカフカの「城」松本清張の『或る「小倉日記」伝』を持ってきてはいたが、なんとなくシドニアを読みたくなった。名作。