hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》2016年1月fine

昨日で《変容の対象》2016年1月はfineとなった。


14回のやりとりは最近では珍しく多い。多ければ良いというのではないけれど、今月の作品は密度が常に保たれたやり取りだったように思っている。各小節にむかった時の互いの判断の早さも起因しているように思われ、そういった早さもそうそう維持出来る類いのものではないから書いている時は結構スリリングだった。書いている時に付帯する時間感覚みたいなものを明確に、あるいは朧げに意識することもある。演奏の時に感じる付帯時間とは別だとは思うけれど、そういう時間感覚のフィードバックみたいなものも書く時には何か干渉しているのかもしれないと思ったりする。今月は自分の組織は全編循環呼吸の指示でそこに任意で倍音操作するものだ。倍音操作しても良いししなくても良い。今月の福島諭さんの組織法を伺ったら実際に鍵盤を弾いて書いたそうだ。もらった年賀状に部屋の写真があったがデスクの脇のあれだろうか、、、などと思ったりした。もう極めて限られた人としか年賀状などやりとりしないけれど記憶にはやはり手書きのものが残る。そう思うのは自分の世代だけなのか、もしくは紙のメディアのもつ普遍的とも思える強度の故か。自分は後者だと思う。


福島さんのブログを見ると雪がえげつないことになっている。


「新潟では夜、音が消えるんですよ。雪がしんしんと降って、、、」と言っていたことを思い出した。