hamaji junichi

composer saxophonist

福島諭さんに《変容の対象》2017・5月第15−16小節目を送る。


最近読んだ漫画で感心したのは「ガンダム・ジ・オリジン」安彦良和著。

12巻だったか最後のルーム戦役前夜のクリスマス、アムロフラウ・ボウのやりとりが迫り来る戦争の気配を見事に映していた。怖いシーンだった。

夕刻はビル・エヴァンスの「my foolish heart」を聴き、jazzの様式ということを考えた。例えばこのエヴァンスの演奏するこの曲も最早これがこの曲の最高の演奏の「形態」という印象をこちらに強く想起させるし、近年(ここ10〜15年あたりということ)自分が熱狂した(えらく刺さった)新しい録音は全て何かの作品のフォームのオマージュでありまた引用であった。例えばオーネットであったり、例えばドルフィーであったり。言ってみれば構造体としてはその様式によって演奏された(もちろんテーマは書かれているもの)ものだけが刺さるのだ。確固としたオリジナルの存在。