hamaji junichi

composer saxophonist

20170922 @Circus Tokyo [gp]

明日は[gp](飛谷謙介・濱地潤一・福島諭)と言うプロジェクトでの発表があります。故あって飛くんと自分は東京には行けませんが、明日は福島さんが代表して発表を行います。数日前に自分の仕事は終わっているけれど、和歌山の南、自宅から車で30分ほどの場所に行く道すがら、今回はギターのプロジェクトであるから久しぶりにそういう気分なのか車中で滅多に聴かないビル・エヴァンスジム・ホール「アンダーカレント」を聴きながら、相変わらずああいった分類に属する機能和製の構造の手の内の明快さには居心地の悪さを感じながら、しかしその構造の上で行われるインタープレイの技法だけ抽出してみればそこに、演奏家の歴史と思想が投影されて技術の抽出されたエレメントが一瞬光を帯びるのを見るとジャズを聴くのはこういう理由だと思うこともでき、明日はライヴ・コーディングの発表など全体が学術的な意味合いの側面もある発表の場で、さて、我々[gp]の思索が福島さんによってどう表出されるのかと朧げに想起しながらアンダーカレントの彼方にその意識は飛んで、こういう形態の発表なら理想の一つなのだがとひとりごちたわけです。



以下は福島諭さんの記述の転載です。



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もうあと数日ですが、22日の夜に東京で演奏してきます。
今回は個人名義ではなく、「gp」というプロジェクト名義での発表になります。ギターについて、いい大人が何か考えてみようぜ、ということで2015年から飛谷謙介+濱地潤一+福島諭の3名で録音データのやり取りをしてきました。そんな僕らの今回の発表は僕一人が新潟から出張演奏という形になりますが、飛谷さんと濱地さんからは先週中に新たなギター音源が送られてきていますから、彼らの音と共に「gp」としての発表になります。先日送られてきた音源は、どちらもこれがまた随分暴れ馬的なあれなので、僕はもう当日まで他の作業は一切止めて臨まなければいけませんが、新境地が開けるように集中したいと思います。
同じギターという楽器でもここまで三人の趣向が違うと、なぜか世の中捨てたもんじゃないぜ、という気持ちにもなります。今回新たに追加したのは20種類の音の断片ですが、僕個人のパッチには2017年からのソロ演奏用のも含めて223種類の音色の断片が集まりました。このうち半分くらいは「gp」の活動の中で得られたものです。今回はこの中から新たに追加された音源を中心に構成するつもりです。「gp」は18:30〜の30分弱です。

(※CD「福島諭:室内楽2011-2015」も少し持っていくので是非買ってください。楽譜化されたライブ・エレクトロニクス作品の極北だから、聴いて欲しい人や聴くべき人はまだまだいるはず。買ってもらえるといろんな意味でありがたいわけですが、「ありがとう」は勿論そうだけど、最近は「うん、次はまかせたぞ。」という気持ちに近くなってきています。)

Interim Report
インテリム・リポート

20170922 @Circus Tokyo

Open 16:30 / Start 17:00 - Close 21:30

Door : 2000yen [ Student 500yen OFF ]

#InterimReport #IR2


http://interim-report.org/edition2/