hamaji junichi

composer saxophonist

2009.4.2 新潟〜東京

陽光煌めく微かな気配と静かに響くピアノの音で目を覚ます。福島さんが先に起きてピアノを録音しているのだな、、、と思いながらしばらくその階下で流れるピアノの音を聴いていた。ひととおり録音を終えたようなので階段をおり、ガラス越しに福島さんの様子を伺う。ひとまず邪魔をしてはいけないので静かに玄関を出て眩い陽光を浴びながらタバコをふかしていると、福島家の愛犬ジョンに見つめられる。昨日は夜暗い到着だったので吠えに吠えられたが今日は黙っている。忘れたかと思ったよジョン。ジョンは私のなかで「藪睨みのジョン」と名付けている。渋いのだ表情が。そこがかわいい。気付けば福島さんが別の旋律を弾いている。フーガの旋律。対位法の旋律。非常に美しい。即興だろうか、、、たぶんそうだろう、、、と思いながら後でお聞きするとやはり即興であった。伝統に裏打ちされた音の構造のなんと強度のあることか、、、と思わずにはいられなかった。福島さんのこういった作品を一度ゆっくりと聴いてみたい。ピアニストとしての福島さんの姿。



こちらはあまり藪睨みではないジョン

車に乗せてもらい新潟駅に向かう。その途中坂口安吾の碑によっていただく。憧れの地でもあった場所。


新潟駅に行く前にbook of dayshttp://www.bookofdays-niigata.com/にお邪魔して、田口雅之さんhttp://ameblo.jp/tgcmsyk/の作品と、AMLhttp://www.myspace.com/antimusiclaboratoryの作品を購入。帰山さんと少しお話などして新潟駅

福島さんに改札まで送っていただき東京に。密度尋常ならざる2日間。福島諭さんとの活動のこれもひとつの確かな結節点であろう。福島さんありがとうございました。







東京に着き、その足でホテルに向かい、西荻窪の「アケタの店」に。

■2009年4月2日(木)/西荻窪アケタの店
中尾勘二(sax,cl,tb)/古池寿浩(tb)/牧野琢磨(gt)


今日は牧野琢磨さんを聴きに行った。生憎少し遅れてしまいファーストセットの終わりぐらいに到着。セカンドセットを堪能。ハッピーなライブでした。素晴らしい。牧野さんの別の側面(本来芸術家はまったく違う様々な側面をもっているものだ)を体験出来た。私にとって貴重な時間とはこういった時間なのだと改めて思った。