hamaji junichi

composer saxophonist

mimiZ live

昨日の日記を書き終えてその後、眠る前にmimiZの今年1月の円盤ジャンボリーでのライヴ音源を聴いた。これも何度も聴いているが、最近は聴いていなかったので日記に書いたことがそのまま自分に影響し、手にとった。
42分あまりの作品。間接照明のみの部屋で、繊細な電子音の持続音から意識はその世界に没入した。その当日の演奏を拝見してもいるのだが、その時の印象は何故かフラッシュバックせず、今聴いているその音のみがある映像をもたらしたり、また映像が消え、その音の微細な移ろいやあるいは、大きな音の変容がそのまま聴覚を揺らしたりする。全体の印象は鮮烈で硬質であり凛としていて、時たま訪れる電子音の色彩が強力に作用するのに身を委ねていると42分はあっという間に過ぎてしまった。美しいし、クールだ。そのクールネスがPOPを表出している。POPの表出は多分、鈴木悦久さん、飛谷謙介さん、福島諭さん3人が長い間対峙し培われれた審美眼によるものだと想像するし、その膨大な時間の意味を考えもした。個人個人の時間、3人の固有の時間。聴取者にとっては永遠に未出の時間がそれを可能にしている。