hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2010・6月2−3小節目・3−4小節目

福島諭さんから「変容の対象」2010・6月2−3小節目を16日未明に受け取っていました。17日3−4小節目を送る。それも未明というか、もう朝。5時あたり。もっとも静かな4時あたりから書き出し、曲想に明確な動きが出てきた為かすぐに書き終えることが出来ました。福島さんの1小節目、それだけで充分な自立したものだったので、どういった応答が良いのか数日長考しましたが、2小節目、3小節目と進むにつれ流れというか、そこに行くべきような力がうまれ作用しているようで、その力に導かれることが素直に譜面に向かっていて心象にフィットするときは必然迷いがなくすんなりと書き終えました。

福島さんの記述
http://www.mimiz.org/index.php?ID=411
 






 村上春樹1Q84」book3を読了。良かった。とても。









buescherのアルトを吹く。セルマーのヴィンテージがサックス界では王者として君臨しているが、それは盲いている自分を知らないという症状をもたらすことがわかる。なんのことを言っているかというと、サックスなんて高価なものだし、生きているうちに実際に吹ける固体数などたかがしれているわけで、情報によりあるていどアタリをつけて楽器を選ぶ。その際手に入れる選択肢が過度にかたよった情報に支配されている(この場合セルマー神話だ)としたら不幸だという話だ。実際今回手に入れるまでbuescherのサックスは選択肢に今まであがってこなかったしやはり、自身の所有歴を振り返るとセルマーがメインだった。ソプラノは今もセルマーを使っているし、セルマーは当然のように素晴らしいが、今回縁あってbuescherを手に入れてみると、天下の名器と呼ばれるバランス・アクション、マーク6にまったくひけをとらない印象で、正直驚いた。むしろサウンドがクリアとさえ言える。

以上の話は本当だが、他の事物へのメタファーでもある。