hamaji junichi

composer saxophonist

♭357

小川洋子の文庫を6冊買う。「薬指の標本」美しい文体。美しい気配が満ちていた。

勿論、レイモンド・カーヴァーも平行して読んでいる。えげつない作家である。静かな凄みが満ちている。

カシオーリのベートーヴェンばかり聴いている。最近。えげつないピアニスト。

今日は自転車で街中を走った。地元の近所の本屋さん2軒をまわる為だ。できるだけ地元で、特に本などは買い物を、と思うが、品が完璧に近いかたちで在るはずもなく、少し我慢しなければならない。でもまあ、大手出版扱いのものだから6冊買えたが、目当ての数冊は無かった。夏休みの為だろうか、本屋さんには名作の小説が平積みで太宰や、芥川、漱石カフカサガン、ヘッセ、ドスト氏、トルストイ、我が愛しのカミュなどがどどんと置かれていた。昔に読んだ装丁とは変わっているものがたくさんあった。とくに感慨はないが、まあ、読まないよりは読んだほうが絶対に良いとは思った。

本を買って帰宅。サックスを吹く。ジャッキー・マクリーンのbluesを。bluesを発表で演奏する機会は100%無いけれど、bluesの構造には興味が尽きない。そして、名手のbluesはいつもとびきりクールだ。