hamaji junichi

composer saxophonist

九十九だより

今日は南紀白浜の名店、九十九さんに。超ご無沙汰で、オーナーご夫婦のお父さんに「contempt for soprano saxophone and computer」http://bookofdays-shop.com/?pid=31480728を持参して。お父さんは森さんといって、早くに僕のサックスを認めてくれた人だ。森さんは文学、美術、思想、音楽などの造詣が深すぎるほど深く、森さんと僕が初めて親しくさせてもらうきっかけが、かのセリーヌの国書図書刊行会から出ている例の黒い全集で、それが九十九さんのピアノの上にひっそりとおかれてあった。その時の情景が強く印象に残っているのだが、あいにく今日はご不在だった。オーナー婦人のマホさん(漢字表記は控える)に言付ける。いつも凛としていてあたしゃ〜ファンだ。素敵。で、主役のオーナー古久保君だが、今日はとても良く様々な事象についてよどみなく語ってくれて、気づけば朝5時。朝の光はまだ優しく空を染め始めている状態なのだが、今日の始まりを確実に告げていた。古久保君が「朝ぼらけって言うんですよ」と言っていた。
 今日というか昨日の九十九さんもいつものごとく大盛況。これは早めにおいとましないと、、、と思っていたが、お客さんが引いてから、古久保君の誘い水から私が持論をぶって、それに古久保君が応酬するという毎回恒例の時間はあっと言う間に数時間。で、今帰ってきた。朝6時。





 本日の古久保節炸裂

どの分野でもそうだが、、、とことわったうえで

「ほんとうにわかっている者こそ語らない」







古久保君のあの感じ、、、身に纏っているオーラは躍動する生命力とでもいったものから発されているのでは、、、とある瞬間思ったのだった。




九十九さんには新たな女性のスタッフさんもいらっしゃった。僕が車を置くときちょうど駐車場(ほんの少しお店から離れた場所にあり、多分車の駐車状況を確認されにいらっしゃったのだと思う)におられて、「こんばんは」と自然なもてなしの言葉をやわらかな語尾の語韻でかけてくれるような、、、古久保eye、健在である。

九十九さんの魅力のひとつに「行き届いている」という状態が絶えず滞留し続けているのだが、それを持続せしめているのはこのご夫妻の手腕なのですな。


南紀白浜にお越しの際は是非。濃密であたたかい時間が流れることうけあい。それにピッツァが畏怖すら感じるほど美味なお店でもあります。


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