hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2012・8月2−3小節目

「変容の対象」2012・8月2−3小節目を福島諭さんから受け取る。昨日。http://mimiz.org/index.php?ID=831
その数時間前、マスターFと話していて「世界が灰色に見える」と口をついた。まあ、少し冗談まじりに話したことだけれど、あながち間違ってはいない。こと自分に関しては、、、ということだけれど。別に政治がどうだとか、国の有り様がどうだとか、いまおかれている社会の雰囲気がどうだとかそんなものには一切関係なく、極めて個人的な内的心象がそうだということだ。それで、奇しくも今月の変容の対象の楽譜冒頭には福島さんによる「色彩を」という文言が書かれてある。そうだ。音楽は色彩で溢れている、、、と。世界が灰色にしか見えなくとも、音楽には、、、そう思い書き始めた。(他人には滑稽きわまりなくうつるかもしれないがこっちは大真面目である。笑いなさんな)

その後目を閉じてその旋律を思い返すが、採用すべきではないと思い始める。こういった思索の裂け目のような啓示は案外的を射ていることが多い。つまり採用すべきでないということだ。

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日課を吹く。楽器を吹くのは苦痛を伴う(むしろそればっかだ)がなぜ、こうも執拗にそれを手に取るのか。マゾヒスティックな官能がそうさせるのか、、、と書いてみるがそんな気質はいっこうに覚えが無い。しかしながら安息も同時に降りてくるようでもあり、まったく不思議な存在である。


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