hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2013・3月14−15−16小節目

24日。福島諭さんより「変容の対象」2013・3月14−15小節目を受け取る。


初めて自身の組織法を動かした。今まではほぼ1音のみ書き、4分の1表記の譜面が並ぶ。福島さんのは4分の13拍子表記を維持していて、その次の小節は全て4分の1拍子という構成がとなっていた。今回は13拍子。13−1−13−1−13−1〜13−13と、こんな様相である。

15−16小節目を送った。

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福島さんからメールで2012年の変容の総括文をそろそろ書きましょうと。月末あたりの約束で昨日ほぼ書いた。例年は年明けすぐに書いてお互いに送っているような気がするが、今年は今になった。

クラリネットの広瀬寿美さん、ピアノの石井朋子さんに初演の演奏をしていただいた「変容の対象」2011年度版の強烈な、その演奏された空間で去来した印象を経て、それを通過した耳と眼で昨日確認する2012年度版が実際に奏者によって演奏されたらどんな心象が去来するのだろう、、、と思いながら譜面を確認していた。

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新しいマウスピースにも徐々に慣れ、私の場合は本筋は自身で演奏することなので、新たな領域を獲得するのに腐心してはいるが、年々自身の下手さがカミソリの薄い刃で肉を掠め切るごとく、その想念が増大し苦しくって切なくなってくる。安い感情論など、本来は無用であるがね、ああ、到らない、、、到らないのにも程があるよ、、、と「わからせられる」。まったく残酷な話である。

その残酷物語、それぞれの背負った十字架が見えるような存在「奏者」を思う。