hamaji junichi

composer saxophonist

バッハを吹く。最初はゆっくりと。それで徐々にメトロノームの速度を増して段階的に、、、とようやくそのように吹くことが可能になった時に見える世界があるのですな。その領域に辿り着く為にやっているかどうかは別にして、その領域に触れることが可能な段階というのは厳然としてある。それらは未出であり続けることの方が圧倒的に多いのは知っていてもなにせ「それ」に触れることが可能な状態、状況に自身が成らないと知覚できないものなので、それに触れた瞬間雷に打たれた如く啓示を受けたり、感覚的に福音をもたらされたような恍惚を感じたりするものです。それは聴くという行為だけでは無理です。ですから如何に聴く能力が優れていたとしてもその領域に触れることは出来ない。そういった領域が確かに存在するようです。そもそもそれらは同じ線上には表出し得ないものと言っても良いかもしれません。どの分野に於いてもそういった領域は存在するのでしょう。それを考えると唖然とするしかないのですね。まったく複雑でございます。

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ところで、禁煙であることをさも当然のように、これはこちらの被害妄想の類も充分含まれているとは思いますがね、この前行ったところなんか「あの、ここは禁、、、」禁煙の禁を言うか言わないうちにあきらかにくいぎみで「禁煙です」とキッパリ言い放つカフェの女給がおりました。おしゃれで、洗練されたことを自認しているのかどうかわかりませんが、「死んだらええのに」と思いました。その店には二度と行きません。愛想の無い女は嫌いです。不細工が余計に不細工に映ります。救いの無いこと山の如し。

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