hamaji junichi

composer saxophonist

変容の対象の動機は未だ書けない。もう少し時間がかかるかもしれない。


ドン・デリーロの「ホワイトノイズ」を読むのを再開し、ジャン・ジュネ泥棒日記」も読んでいる。20年前に買って読んでいなかったものらしい。何版と書いてあるページを見たらそうあった。ジュネは男色であったのは知っていたが、小説もまんま男色の物語である。これがどういったカタストロフを持ってくるのか今の段階では全く予想できないのだが、とにかく読む気にはさせられる文章なので読んでいる。最近はこう言った強い推進力のあるものしか読めない。クソ面白くもないものに付き合っていられない年齢になってきたという明確な意識が、、、それが良いことなのか悪いことなのか、映画でも小説でもなんでももう無駄なことが豊かな印。と悠長なことを言ってられなくなってきたのだろう。確かに無駄は豊かさを内包する。けれどそれはありあまる時間を背景にしていると言えなくもない。安吾は女性は時間に自覚的であるとどこかで書いていたような気もするが、男でもええ歳こいたら自覚的にならざるを得ないようである。