hamaji junichi

composer saxophonist

layered music op.1-2.3

layered music op.1の改定を今日も。今までに用意された音列の様々なヴァリエーションに目を通し、そして、全体の構成を想定する。第1楽章が終わり、第2楽章の冒頭は音列の提示というパートがサックスで演奏されるが、そこをサックスのソロとして新たに改定。音列自体は変更ないが、音列の演奏方法をもっと複雑にすることにした。つまり音列の提示という当初のシンプルな目的はそれはそれである態度を表白しているようで当時はそれを採用したが、今考えてみると少々無機的すぎるきらいがあってそうすることに決めた。第1楽章がサックスのロングトーンとギターの和声のみにライヴ・エレクトロニクスが介入するものなので、音の急激な変化は現れないもの。なので、第2はもっと変化のあるものに改定する。サックスのソロが終わり、そのままギターのソロが介入、(音列はそれぞれ与えられている)ライヴ・エレクトロニクスがさらに断続的に介入し、第2楽章はそのまま第3楽章に移行する。決められたギターの単旋律に、用意された様々な音列からセクションを任意に取り出しサックスはそのギターの単旋律にある色彩を加えながら曲は終わる。
ライヴ・エレクトロニクスの干渉のタイミングなどを図形で提示することが必要だ。そしてもう少し詰めなければならない。



layered music op.1
op.1-1
soprano saxophone>>>>>>>>>>>>>>>>
guitar >>>>>>>>>>>>>>>>
live electronics >> >> >> >> >> >

op.1-2
soprano saxophone>>>>>>>>>>>>>>>>>
guitar ・・・・・・・ st>>>>>>>
live electronics ・・・・・・・ st>> >>>

op.1-3
soprano saxophone>>>>>>>>>>>>>>>>>
guitar >>>>>>>>>>>>>>>>>
live electoronics>>>>>>>>>>>>>>>>>






ソプラノサックスで12音ごとに並べられた様々な音形を見ながらアーティキュレーションを選択し、音の造形を考え反応し、組織させていく訓練をする。音符ひとつひとつが等価の価値を持つという思想。しかし音が連続することの変化は等価とは感じられない。ちょっと習作でこれらを録音しておこうかと思う。
別の作品で「piano piece」と名付けたものは12音音階を2つ用意して組み合わせ、その作品の骨子としたものがあって、多分CDか、CDR作品になって(今はちょっとわからないのです)リリースされますが、そのときピアノを弾きながら得たある感触を思い出したりしました。それは「理解」というとても大切なことで、演奏者の理解、作曲者の理解と聴取者の理解というほとんど絶望的な障壁があるものが何故に繋がる(もしくは繋がったように感じる)のかと関わっていて、情報として音程の存在の様々な効果、反復の効果、楽器の発音の効果、ダイナミクスの効果など数え上げればきりがないですが、決定的な効果をあげる音の情報とコントロール、統制された美、そして例えば機能美という言葉があるように音楽にも機能美、つまり汎用故にその美が完成している領域が存在していてそうしてその力は強力であるとか、、、ほとんど疲れ果てブラックアウト・・・・