hamaji junichi

composer saxophonist

今日もbluesを延々2時間休みなく繰り返す。譜面を読みながら。
まあ、所謂完コピというやつですな。で、感心しまくりながら吹いていたわけです。

バシバシフレーズが決まる姿(もうハンパじゃないぐらい決まりまくる)がその譜面に記されていて、うなりながら吹く。天才の証ですな。これ、すべてimprovisationされたものなわけです。でその12小節の繰り返しの構造のなかで、細かなコードの細分化が行われ、オルタードの香水をふっと微かに匂わせるなんてことが瞬時にやってのけられる。しかも完璧なかたちで。それらのフレーズの複合体をただ吹くだけでもカタルシスを感じるのは相当な強度のあるしるしでもあります。ポップスでいいように飼いならされた「ブルース」とはその、、、以下omit

これをやっているのは、bluesの構造をもう一度学ぶ為です。で、その構造から何かを引き出し、それを顕微鏡で拡大するような作業をし、楽曲の構想につなげればと画策しているのですが、どうなるかは自分でもわかりません。


私の最近の作曲作品はブロック干渉形の構造をもっていて、細かなブロックを任意で演奏者が構築してゆくものですが、prelude,croma,tasselに続くものを想定しています。prelude,comaは去年、tasselは今年初演できました。それらはさらにsaxophone solo作品という姿とは別に、福島諭さんとのサックスとコンピュータの室内楽作品としていつかかたちになるはずです。

「変容の対象」はまた別の作曲の思想に基づいていて、今日もこれから福島さんの譜面を確認します。
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