hamaji junichi

composer saxophonist

九十九ー九十九荘

昨日は白浜の「九十九」さんに

「詩+低音」山内詩子[vo]東ともみ[b]+ゲスト津上研太(as,ss)

のライブを聴きに行きました。

津上さんから電話をいただき、もう既に白浜にとのことで、1時頃には白浜に。

久しぶりにお会いします。恒例のハグ。こういう身体的アクションはジャズメンには自然なのでほぼいつもこうして再会を喜びます。

「九十九荘」の勝手口1の門の前で。ちなみに「九十九荘」は「九十九」さんが新たに手がけるお泊まりどころ(正しくはなんと呼称するのかは御聞きしていないのでこう書きます)旅籠といった風情もあるように思います。

皆さんはそこで宿泊されました。


**

ライブ。

最初の2曲で山内さん、東さんがこれまで構築された(本来はお二人のみのユニットです)音の世界観が表白されるのを聴きました。豊かなスペースを常に帯同し、丁寧に紡がれる単旋律がふたつ、、、アンサンブル。2曲目の「fly me to the moon」がとても美しく、その印象は今でも確かな感触をここに留めています。
3曲目からは津上さんも参加され、津上さんの音色がその豊かなスペースに様々な色彩を加えては消えてゆくのを見ました。音は見えるのです。
とてもリッチな音響で満たされた夜でした。
僕のようなものが感想を書いたりするのはおこがましいので、これぐらいにします。
美しい夜でした。


**

山内詩子さんのブログ。

http://74514656.at.webry.info/
**
翌日。


昨日は朝6時まで古久保くん、奥様、森さん、まみさんとで話し込む。


11時ごろ白浜に向かう。津上さん、山内さん、東さんと食事などし、古久保くんと白浜駅に御見送りに。

津上さんたちは帰られました。


**

その後、古久保くんと「九十九荘」に戻り、改装中の内装などを見せてもらい、森さんとも合流し少し話しました。

森さんが過ごした幼少時代から青春時代の白浜の旧歓楽街(九十九荘はその通りにあります)での思い出話が聞けてとても良かったです。荷風や谷崎の小説に出てくるような風景がそこにあったそうです。通りを満たすきらびやかで、淫美な頽廃と愉悦、恍惚、路に沿って植えられた柳の木々、人々のざわめき、怒号、喧噪、吐息。その気配の中心にはいつも美しい女性たちが居たそうです。森さんのお話しされる言葉を聴きながら、彼女たちは何を抱いて生きていたのだろうか、、、とふと思ったりしました。




津上さん、古久保くんには了承を得ているのでこの写真はアップします。ものごっつい顔してますが、このブログでもおなじみの「九十九」さんのオーナー古久保くん初登場の写真です。



東さん、山内さん




**

福島諭さん、ありがとうございます。古久保くん喜ぶと思います。
http://mimiz.org/index.php?ID=758