hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2013・3月1−2小節目

昨日。

福島諭さんより「変容の対象」2013・3月第1小節目を受け取る。

http://mimiz.org/index.php?ID=938

ピアノの世界に一滴色彩を垂らす。

2小節目を送る。


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午前6時前。福島諭作曲作品「BUNDLE IMPACTOR」ゲネの録音を聴いている。

東京に行って「流れ」が変わった。今年に入ってから、重度に鬱々とする日々であり、その重圧が日増しに増してゆくのがわかるが、しかし誰にも言えない。静かに生命が灼かれているような気もしていた。生命が灼かれるなどとはまったくおかしげな心象であるが、なにもかもどうでも良いと思わせるだけの力はある。実際精神が完全にやられたらそれはそれで楽なのだ。やられないので灼熱の焦土を永遠に彷徨うことになる。
そんな折、福島さんからオファーがあった。随分前に着想を聞いていた作品の初演である。演奏する力など残っているだろうか、、、と思うほど憔悴していたので答えを躊躇った。数日考え受けた。最後の演奏であっても良い。ふと頭をよぎった。

東京で新たなマウスピースを買った。もっとクリアで醒めた音質のものがないだろうか、、、「BUNDLE IMPACTOR」の演奏を経て感じたもの、また次に試みられる自身の作品「分断する旋律のむこうにうかぶオフィーリアの肖像。その死に顔。」(hommage Bach)の為にそれを試みる必要があると考えた。

「流れ」は確かにあると思う。確かにあの演奏から流れは変わった。

これがいつまで続くかはわからないが、あと暫くは時間をもたらされんことを。