hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》2020年1月第8−9小節目を福島諭さんに送る。

 

バズリクソンのウィリアム・ギブスンシリーズの紹介文を見ていたら「パターン・レコグニション」の作中に出てくるMA-1の作者のスケッチからコラボレーションが実現したとあった。ギブスンといえば言うまでもなくサイバーパンクの最も重要な作家であり、その世界観の提示に奮えたし、今はそれがいささか色褪せた(ヴァーチャルライトあたりから少し減退した感じを持ってしまった)ようにも思うけれど二十歳そこらの若い自分には以降のJ.G.バラードを知るきっかけにもなった今でも重要な作家であり、名作ニューロマンサーモナリザ・オーバードライブなどのほぼ全作品は今も大切に所有している。自身の作曲作品、サクソフォンとコンピュータの室内楽シリーズの「分断するオフィーリアの肖像。その死に顔。」を書いた動機の一つに短編「フォログラム薔薇のかけら」があり、今でもたまに読んでいる。昨年からn-3bやm-65あたりのジャケットを買いまくっているから、その思考の導線上にバズリクソンズが引っかかったわけだが、そのウィリアム・ギブスン・シリーズは以前から知っていたもののalphaのn-3bやm-65が気分であったし、今もそうだけれどもその紹介文には刺さるものがあって、「確かパターン・レコグニションは買っていたけど読んだかなぁ、、、」と探して手に取ったら読んでなかった。新品のまま放置。いったい何年放置しているんだという話だが、そういう本は他にも随分あるはずでとりあえず買っておくということを10年前あたりまでは当然のことのようにやっていた。で、その新品のものを今から読もうとその時思った。という話。

 

バズリクソンズのそのシリーズのジャケットも当然クールです。中でもecwcsパーカーダウンとn-3b。