hamaji junichi

composer saxophonist

mimiZ 「Layered Session」

ここ数日は先日リリースされたmimiZの2nd「Layered Session」(telocentrip records)を聴いていました。
昨日はエンドレスでリピート。
夜中に。

20080923 Ogaki

20080830 Nigata

とクレジットにある。

yoshihisa SUZUKI
satoshi FUKUSHIMA
kensuke TOBITANI

トラック1のogakiは前半と後半のコントラストが印象的で、その中間部、つまり前半のパーカッションから始まり、処理されたエクストリームな音響(しかし整理されている)から移行する時間帯が美しい。驚異的なのは、それらがリアルタイムで組織、組成されていることだ。3者の思考がその時どのようにその場で動いて、干渉、影響、されているかは、その音を聴くしかないとはいえ、とても興味深い事実と言える。

トラック2、Nigataは繰り返し聴いているなかで、必ずそのポイントで、イメージされる光景があった。音は映像を誘発する、、、というのは福島さんとも何度か互いに話したりしたが、高速で流れる時間(それはそこに居る人物らしい影が高速で動いていることからわかる)と真っ白で密閉された空間がスタティックに流れている、、、といったような映像で、既視感と、緊張が交錯するような印象をもたらした。そしてそれら(ー実際に鳴っているー「音」と、「映像」ー自身の内部固有の現象ーの関係)はその音が紛れも無く作用している証ともいえる。
高速で処理される音たちが支配されるものは頭脳に他ならない。深遠な持続された年数の経過を思うとその運動が途方も無いことだと思いながら聴いた。
整理された3つの頭脳が想起されるクリアな作品だ。

・・・あらたな現象はもう既に始まっている・・・もう、とっくに・・・

http://www.mimiz.org/index.php