hamaji junichi

composer saxophonist

サックスの練習をしていて、精神と肉体の、あまりの不完全さを突きつけられているようで、いたたまれなくなり(実際は静かなものだが)読みかけの京極夏彦著「狂骨の夢」を読み、読み終わり、京極作品に出てくる女性は皆、どうしてこんなに夢のように美しいのだろう(他には姑獲鳥の夏魍魎の匣しか読んだ事はないけれど)と思い、もしもこんな女性(たち)がいたなら(いないけれど)目を奪われて一歩も動けないのじゃなかろうか、、、と思い、次に何を読もうかと考えるに、ここはやはり村上春樹著「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」だろうな、、、と思い読み始める。京極作品の怒濤の知の情報にあてられて少しばかり疲れていた(しかし超面白い)けれど、この引き込まれ感はんぱない作品はなんぞえ?と、結局予定のサックスの練習は放り投げて数時間読み続けた。未だ中間あたりだが符号の一致というか、自身にも思い当たるような(というかずばり刺される)テーマや、挿話もあり、いつものことながら人物の強力な魅力、また全然関係ないけれどメシアン共感覚、色彩なんぞもちょっと想起しながら、今は暫し休憩。これ、読んだ方がよろしいぞえ。知り合いの皆さん。おうおう。久しぶりに愛するジャズでも聴いてみようかしら。


マイルスのプラグドニッケルのコンプリートボックスのなかの名演、もしくはジョージラッセルのドルフィーのものとか。

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リヒターのバッハ。


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時間を超えることを夢想こそすれ、時間を超えたことを知ることは可能ではない。常にそこに生きて在るものだけがそれを知る事ができ、故に如何なる天才をもってしてもそれは結局は
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