hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2013・9月8−9−10小節目

「変容の対象」2013・9月8−9小節目を福島諭さんより受け取る。23日。

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24日。サックスのタンポがはずれている。すぐにリペアしてもらえないので(調整をお願いするのもこの田舎では時間がかかるので)自分でキイをライターの火であぶりタンポを仮止めする。まあ、これで吹けるようにはなるのよ。でもこういったちょっとした凶事というか、ついてなさみたいなものには、なんかな〜となり、スラップタンギング目白押しの高速フレーズでリードを破壊するみたいな、またフラジオで狂った絶叫の断末魔めいた音を奏で、内なる暴力衝動に憑かれる登場人物をなんなら夢想するが、まあ、実際にはそんな力みまくった状態での演奏は100%無理な話なので、机上の空論なのではあるが言葉の上では成立する音楽のシーンってのもあるにはあるのさっ。ジル・ドゥルーズ=フェリックス・ガタリ哲学書を読み、さっぱりわからんのは今も昔も変わらんが、そこに出てくる思想を表す単語の出自とか、単語自体の響きの良さとか、わからんかっても別段落胆はしないとか、スリップストリーム小説の、スリップストリームっつう言葉のなんかしらんかっこよさに痺れるとか、その言葉を最初に使ったのはかのブルース・スターリングらしいとか、意識のなかに渦巻く断片はまあ、いろいろあり、これが生活っつうもんを幾分豊かにしているのかどうかもわからんが、それら断片が頭のなかをこうも鮮やかに横切ったりするのには多分意味があるんだろう、、、となんとなく思ったりする。きりがないはなしなのでやめる。

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両目も充分疲れた明け方9−10小節目を書き、福島さんに送る。


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The portrait of Ophelia who appears for turning to the melody to divide.

It is a face to the death.

77小節目から82小節目。