hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》2019年11月も昨日でfineを迎えた。

福島さんは昨日夜発表があり、その帰りにメールをくれて締め切りまでの2、3時間ギリギリまでお願いしますとやり取りをした。変容の対象という交換作曲作品も今年で11年目である。11年の間にはこうした互いの発表が締め切り間近のこともそれは何度もあったわけで、そこをどうにかやり過ごして書いてきた。久しぶりにリンクを。

よければ楽譜と音源があるのでご覧ください。音源はmidiですが。

 

www.shimaf.com

 

 

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ブーレーズ全集、ウェーベルン全集ときて今はペンデレツキを順に聴いていっている。ペンデレツキは全集のようなものは知る限りないけれど、持っているものを繰り返し聴こうとするが、ブーレーズウェーベルンのように延々同じCDを長ければ一月近く聴くというような感じではない。ブーレーズウェーベルンはとにかく記憶に容易に留まらない。トータル・セリエズムなり、12音技法という技法というものの構造がそれに大きく起因しているけれど、容易に掴むことを赦さない。ペンデレツキは記憶に留まる。

 

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映画「ジョーカー」がようやく地元の映画館で公開されたらしい。近く行かなければならない。

 

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安寧な生活をしたいと切に思う。全く愚かな時間を過ごす。これでは疲れるばかりだ。

《変容の対象》2019年11月第9−10小節目を福島諭さんに送る。

 

先刻、べらぼうな睡魔により一瞬落ちる。ただ今夜中に福島さんに送らなければならないので目をしばしばさせながら書いた。

 

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death strandingのTシャツが欲しい。kojima productionのTシャツは買った。ゲームは出来ないが、ああいう世界観には興味があり、古くはかの伊藤計劃メタルギアソリッドの小説なんかを読んだり、小島秀夫の映画評を見てその映画を見たりした。満を持してのdeath strandingの発表であり、そのタイトルのデザインのTシャツがやたらカッコええのである。death strandingの冒頭には安部公房が引用されてゲームが始まる。世界に再び安部公房を降臨させる。そんな粋さを愛する。

 

《変容の対象》2019年11月第7−8小節目を福島諭さんに送った。

 

 

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今日は「あなたになら言える秘密のこと」を見た。イザベル・コイシェ監督。「エレジー」も良かった女流監督。

 

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ソプラノサックス片手に変容の譜面の確認。ポルタメント・フラグメント

 

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デニムを1本買う。

《変容の対象》2019年11月第5−6小節目を福島諭さんから受け取って数日。中断し、ようやく書いたところ。後ほど確認して送ろうと思う。

 

ずいぶん停滞していたけれど、中断後なかなか書くタイミングが無かった。ある種の予測、予感で続きもそれほど難航はしないだろうと経験則から高を括っていたけれど、今日再開してみるとそれは間違いだった。時間的にはそれほどかからなかったけれど、着想のズレが起こり、旋律の組成の齟齬が始終孕んでいるような感覚があって、再度時間を置かなければ書けない、、、なんてことも起こり得る。そんな小節だった。

 

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今日このブログを昨日読んでくれた旨を会話の中で聞く。天性の陽性の感じが際立っているような、、、そんな存在感の人はなかなか居ないから素直に嬉しく思った。

 

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弐瓶勉人形の国」第5巻。ますます面白くなってきている。ああいう世界観の創造、人物の創出、肌触りとでも言うのか、、、、は他では触れることができない。

 

 

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先ほど福島諭さんに5−6小節目を送った。

 

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夜中じゅうデニムのリペアをやっていた。安く古着のデニムパンツを買い、リペアする。そうやって時間を埋めてゆく。

 

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ウェーベルンの最も重要な作品の1つとして、6 bagatelles for strings quartetがある。op.27と双璧をなすような印象を持っていて、最近車の中でもそればかり聴いている。鉄板。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周辺の音楽 11月16日ー11月17日

mimiz.org

 

以下リンクと同様ですが全転載を。高橋悠 高橋香苗 両氏のイベント。新潟及び近郊の皆様是非。下のリンクには是非。両氏の近影など(カッコ良い)と福島さんの文章。読み応えあり。必読のエレメントがそこら始終に飛沫を飛ばしているかのような文章です。

 

 

《周辺の音楽》2019年度

http://shimaf.com/photo/20191116_event.html

日程
2019年
11月16日(土)- タンジェントデザインの視点 -
(出演:Tangent Design Inc. (高橋悠 + 高橋香苗)/福島諭)会場01

11月17日(日)- タンジェントデザインの視点 -
(出演:Tangent Design Inc. (高橋悠 + 高橋香苗)/福島諭)会場02

▇料金
各回1,500円

▇時間
各回 17:30 OPEN 18:00 START

▇会場
会場01:蔵織(〒951-8062 新潟県新潟市中央区西堀前通1-700)
会場02:Gallery 3+4 Creative(〒957-0056 新潟県 新発田市大栄町1丁目6-13)

▇主催・後援・問い合わせ
主催 : Gallery 3+4 Creative
後援 : 日本電子音楽協会, G.F.G.S.Label
問い合わせ:info(at)shimaf.com



▇出演者 profile

□デザイン・アートユニット
高橋 悠 + 高橋 香苗 (Tangent Design Inc.) / Yu Takahashi + Kanae Takahashi (Tangent Design Inc.)
新潟大学大学院美術科修了。人や物、出来事がもともと備えた魅力を表出させることをコンセプトに、2005年よりデザイン・アートユニット活動を開始。雑貨、工具、照明などのプロダクトデザインを手掛け、これまでにグッドデザイン賞、レッドドットデザイン賞などを受賞。一方、「うちのDEアート」「水と土の芸術祭」「文化庁メディア芸術祭新潟展」などでインスタレーション作品を展開。

 

《変容の対象》2019年10月第10−11小節目を福島諭さんに送る。

 

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マイルスのボックスセットを買ってまた聴いている。コルトレーンとの全録音6枚組でこれは初めて買った。ストレート・ノー・チェイサーのコルトレーンより、むしろキャノンボール・アダレイの演奏に今更唸るのである。一体何を聴いていたのかと思わなくないが、こういう現象は時間をおいて繰り返されるものだと経験則がそう告げる。アダレイといえば、ちゃんと聞いたのはかの「something else」という名盤と、「kind of blue」だけだし、something~はあまり刺さらなかった。ただ、今聴けばわからない。kind~はやはりコルトレーンということになる。で、ボックスセットのアダレイが巧すぎるにもほどがあるので歓喜しながら車中で嗚呼と。

 

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映画のDVDを貸したりするのは僕がそう言った文化的な交流を好む性質によるからだが、実は自己満足なのかもしれない。相手はありがた迷惑という場合もあるだろう。ただ、そういったきっかけがあれば嬉々としてお勧めしたいという衝動にかられるわけだ。中には熱心に貸した映画を見てくれる人もいる。そんな人にplup fictionを貸してあげたいと思い、以前貸したままのところに返してもらいに行ったが、行方不明と。1年ほど前のことでもあるし、所在不明は残念ではあるが、仕方がないので再度購入しようとしても今は廃盤なのか、タランティーノの映画はほぼほぼ中古でプレミアが付いている。アマゾンなんかでは7,8千円からとか。どうかしているので再販されるのを待つことにする。なので貸せない。残念極まりないがこれも巡り合わせであろう。

《変容の対象》2019年10月第8−9小節目を福島諭さんに送る。

 

消耗する。1時間半ほど、感覚では息を止めているような時間だった。稀にそういう感覚が去来するけれど、強迫観念的な何かか、書いている時にそういう現象が起こる。

 

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映画「メッセージ」を見る。2回目。原作はかの名著「あなたの人生の物語テッド・チャン 文学でしか、書くことでしか表出不可能な領域を孕んだ物語。唯一無二。少なくともこんな小説は読んだことがない。と初めて読んだ時歓喜に奮えた。大げさではなく。

 

映画はそこの領域には触れることは不可能だけれど、十分面白いのは変わらず。

 

アリータも原作にほぼ沿っていて面白かった。監督の手腕である。

 

イコライザー2も面白いのは変わらなかったが、デンゼル・ワシントンはスキンヘッドの方が断然カッコよろしい。前作の起きて仕事に出かける前に鏡の前で毎朝頭を剃るシーンが特に好きだった。自分が頭を数日に一回剃るのでそれもあるのだろうか。今作はそういう粋なシーンはあまりなかった。老人と海のシーンのようなものもなかった。あれは痺れたものだ。今作もかの名作を読んでいるが、あまりそこにフォーカスはされていなかった。監督が違うのだろうか。そういう文学好きがニヤッとするシーンはなかった。

 

あと、邦画では「駆け込み女と駆け出し男」が超絶に良かった。井上ひさし原作。必見の名画である。鉄板。

 

天才押井守監督の「ガルムウォーズ」。僕は良かった。