hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》2019年10月第10−11小節目を福島諭さんに送る。

 

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マイルスのボックスセットを買ってまた聴いている。コルトレーンとの全録音6枚組でこれは初めて買った。ストレート・ノー・チェイサーのコルトレーンより、むしろキャノンボール・アダレイの演奏に今更唸るのである。一体何を聴いていたのかと思わなくないが、こういう現象は時間をおいて繰り返されるものだと経験則がそう告げる。アダレイといえば、ちゃんと聞いたのはかの「something else」という名盤と、「kind of blue」だけだし、something~はあまり刺さらなかった。ただ、今聴けばわからない。kind~はやはりコルトレーンということになる。で、ボックスセットのアダレイが巧すぎるにもほどがあるので歓喜しながら車中で嗚呼と。

 

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映画のDVDを貸したりするのは僕がそう言った文化的な交流を好む性質によるからだが、実は自己満足なのかもしれない。相手はありがた迷惑という場合もあるだろう。ただ、そういったきっかけがあれば嬉々としてお勧めしたいという衝動にかられるわけだ。中には熱心に貸した映画を見てくれる人もいる。そんな人にplup fictionを貸してあげたいと思い、以前貸したままのところに返してもらいに行ったが、行方不明と。1年ほど前のことでもあるし、所在不明は残念ではあるが、仕方がないので再度購入しようとしても今は廃盤なのか、タランティーノの映画はほぼほぼ中古でプレミアが付いている。アマゾンなんかでは7,8千円からとか。どうかしているので再販されるのを待つことにする。なので貸せない。残念極まりないがこれも巡り合わせであろう。