hamaji junichi

composer saxophonist

小川洋子著「沈黙博物館」を読む。名著。今生きる者のみならずあえて言えばむしろ死者の領域に深く触手を伸ばすような物語性をはっきりと内包しているのは小川作品のあのひりひりするような静謐さの通奏低音でもあるのだろうか、、、と読む。

音楽でも、それはそうでなければと思う。それがないものは暇つぶしの余興に過ぎない。


さて、これからは買いためたヘルマン・ヘッセを継続して読む。まずは「春の嵐」音楽家の物語である。相変わらず翻訳が素晴らしい。「車輪の下」「デミアン」に続き三冊目。



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日課を吹く。ことさら書くべきこともなく、淡々と。