hamaji junichi

composer saxophonist

5月31日。《変容の対象》2017・5月fine

福島さんによる冒頭文は常に意識下に置いていた。音数が圧縮した様相の組織は書き込むのに難儀したが1小節目からの自身の組織自体がそれを予言していて、冒頭文の概念のそれとは別に音の集積の磁場に引きずられ通しだった。最後は福島さんが冒頭文の「それ」を見事に具現化した組織でfineを迎えた。

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5月も末になった頃、福島さんがエレクトリック・ギターを購入したとか、そういうようなやりとりを含め、飛くん(飛谷謙介氏)と三人で何度か行き来があって、この三人はギターのプロジェクトをやっている関係もありそういうようなことが影響してかギターの弦を新しく買いに行き、joe passを題材とした練習やら、和声の練習を詰めてやる。fenderのjazzmasterは気に入ってはいるが結局不完全なギターのフォルム(そこがまたかっこええんやけど)やブリッジの形状ではっきり言って弾きやすいギターでは全然ないからして、ちょっと安物だけれどエピフォンのSGにセイモア・ダンカンのその名も「JAZZ」と言うピックアップを載せ替えたものを弾くことにした。言うまでもなくエピフォンはギブソンのグループでSGもギブソンの系譜に乗ったものであり、安物とはいえ愛しのjazzmasterより操作性は断然良い。惜しむらくは指板も安物故の、指にこうしっとり馴染んでフィットするような感覚は望めないけれどそれでもフェンダーのチューブアンプから鳴るサウンドはクリアでブリリアントである。実際エレキは安物でもピックアップさえ良いものに載せ替えればプロユースに生まれ変わる。楽器の構造上、ピックアップで増幅してアンプリファイドする前提の楽器なんで、それは自明なんだけれど。そういえば飛くんは本家ギブソンのSGを持っている。羨ましいぜ全く。

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天才弐瓶勉の新刊「人形の国」が届く。

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new balanceの1300のソールの修理をする。子供の頃ガンプラに熱中したり、モデルガンに熱中したりしてこういう作業はそれに似ていて面白いがええ歳こいたおっさんがスニーカーの修理を一人夜中に熱中している様はあんまりええもんではない。カッターその他でソールの加水分解の箇所を根こそぎ削り、サンドペーパーで整え、新たなソールの素材を接着云々。その後本体と接着。日数にして5日ほどの作業である。

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ガンプラといえば、「ガンダム・ジ・オリジン」ゆっくり読み進めている(今は15巻あたり)がまあ素晴らしい作品である。安彦良和著。細部の設定、セリフなどアニメの「1年戦争」も今見ても最高に違いないがこれはそれを優に超えると言うことを今更知った。今更である。
未読の方は是非。